がん
膝とがん、というとあまり接点がないように感じますが、
がん細胞というのは体内のどの部位でも発生する可能性があるのです。
症例はけして多くはありませんが骨肉腫という病気があります。
10代前半に多く見られ、そのおよそ8割は膝やその周辺部位で発生します。
症状は痛みと患部の熱感なので、他の病気と混同しがちです。
特に、若い世代は成長痛と思いがちですが、
治療をしないでいると腫瘍はどんどん成長して骨を壊し、
1ヶ月ほどで倍の大きさになります。
肺や骨に転移しますので、早期発見が非常に重要です。
さて、膝とがんについてもうひとつ興味深い論文をご紹介します。
イタリアのある病院の研究チームが発表したもので、
片膝のみで発生した膝関節炎は肺がんの早期サインの可能性を示唆するものです。
通院している膝関節炎患者を対象に6年以上の診察・研究を行った結果、
患者296人中5人の痛みは早期肺がんの初期症状としての
膝関節炎であったとしています。
その5人の患者は長期間の喫煙歴があり、手術によりがんを切除、
その後再発も見られず順調といいます。
そしてここで興味深いのが、がん摘出後は膝関節炎が完全に消失したという点です。
病院内での小規模なデータであり、まだその関係を断定することはできません。
けれどもこの着眼点は全世界で初めての発表であり、
今後更なる研究によって膝とがんの関係が明らかになる日も遠くないと言えそうです。
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